Studio Radish
 
受注開発 通信速度測定システムの設置

通信速度測定システム Radish Network Speed Testing
[Radish Network Speed Testing]はTCP/IPの端点間のスループットを測定するネットワークスループット測定システムです。
提供実績は長く、100社を超えるキャリア様、通信機器メーカー様にご利用いただいております。
近年普及してきた高帯域(over 1Gbps)のネットワーク環境に対応する、マルチセッションでの測定機能も提供しています。またVer.5では、クライアントエンジンをJavaアプレット、JavaScript、CUI(JavaのスタンドアロンCUIアプリ)からいくつでも選択できるようになりましたので、クライアントをPCのブラウザに限定せずご利用いただけるようになりました。

主な特徴

簡単に導入できます
サーバーさえご用意いただけましたら、比較的短期間で簡単に設置することができます。運用上のメンテナンス等も非常に簡単です。
広いスループット帯で測定が可能です
測定可能な速度帯が広く、10kbps〜10Gbpsまでの実績があります。クライアント側で、使用している回線に合わせて特別な設定をする必要などはありません。
上りも正確に測定できます
上りと下りの対称性が高い測定の仕組みを用いているので、下りと上りの測定値の正確性や性質が近いものとなります。
測定結果の信頼性がわかります
測定の精度を表す“測定品質”により測定値の信頼性が分かるようになっていますので、異常値を異常としてとらえることが可能となり、測定者の信頼を損ないません。
通信状態を知る手がかりになります
通信の時間的変動を示すデータから、通信の状態を推測することができますので、トラブル解決への足がかりとなることもあります。
複数のセッションを同時に使用しての測定が可能です【Type M,Type M-】
複数のセッションを使用することで、TCP/IP の実測による測定システムでスループットのボトル ネックになりやすい帯域遅延積の問題が軽減されます。100Mbps以上や、提供エリアの広いサービスでの測定で効果を発揮します。
RTTの測定が可能です
速度測定の前後、または測定中にRTTを測定できますので、通信の状態をより詳しく知ることができます。
クライアントエンジンを選択できます [NEW!]
クライアントエンジンをJavaアプレット、JavaScript、CUI(JavaのスタンドアロンCUIアプリ)からいくつでも選択できますので、スマホからの測定や、定点からの自動測定など用途に合わせて導入していただけます。
必要な機能に応じ、タイプを分けてご提供しております
各タイプの特徴
Type S
TCP/IPの実測による基本的なネットワークスループットの測定システムを提供します。
Ver.3.xxまでで提供していた機能に、要望の多い機能を追加しています。ターゲットとなる帯域は100Mbps程度までです。
Type M [おすすめ]
マルチセッションで測定することにより、TCP/IPの実測による測定システムでスループットのボトルネックになりやすい、RWINによる帯域遅延積の問題が軽減されます。広帯域、提供エリアの広い回線事業者様におすすめです。
Type M- (同時測定数限定仕様)
小規模での使用のための廉価版です。完全排他での測定しか行えませんので、測定が込み合った場合に帯域が空いていても順番待ちとなってしまいます。ある程度の測定数が予想される場合には、Type Mをご利用いただくことをおすすめします。
機能 Type S Type M Type M- 備考
網内サーバーでの測定
お客様向けインターフェイスデザイン
希望のデザインの適応
汎用アンケート
汎用測定後フォーム 測定終了後にアンケートをとりたい場合。
測定パターンのカスタマイズ 測定の時間、方向、繰返し測定など、TypeMの場合はマルチセッションとシングルセッションの一括測定などを設定できます。
負荷制御 安定かつ効率的に帯域を使い切れるよう、同時測定の数や順番待ちをきめ細かに調整できます。
クライアントエンジンの選択 Javaアプレット、JavaScript、CUI(Java)からの選択が可能です。複数の利用も可能です。Ver.4以前のクライアントエンジンはJavaアプレットでした。
サーバーの追加
IPV6での測定
マルチセッション測定
RTTの測定
○・・・標準サポート   △・・・オプション
サンプルをこちらでご覧いただけます※ Type M
※サーバーの都合によりサンプルの測定限界は1Gbpsまでです。
測定の仕組み
Radish Network Speed Testingの測定方法はHTTPでのデータ転送による実測です。測定値にはTCP/IPのプロトコルによるオーバーヘッドなどは含まれません。TCP/IPで実際に有効なデータとして送れるデータの転送速度となります。なお、クライアントにJavaアプレットをお使いの場合、測定のための接続はアプレット内で独自に行われますので、ブラウザ側のプロクシの設定は無視される点は注意が必要です。
TCPでの測定は多くのネットワークアプリケーションと挙動が同じになるので、他の方法での測定と違い、TCP環境固有の問題を発見しやすいというメリットがあります。
逆に、RWIN の問題に代表されるようなTCP の設定によるパフォーマンスの低下に縛られる面もあります。しかしそれはTCPの1セッションに対してのことですので、複数接続を行い、その全体でどこまでスループットが出るかを測ることにより、往復遅延による影響を抑え、より回線の能力に近いスループットを測定できるようになります。
【複数セッションでの測定について】
広帯域の回線では、使用可能な帯域を1接続だけで高い利用率で使用することが難しくなります。その場合、マルチセッションで測定することにより利用可能な空いている帯域を使用することができ、回線の能力により近い測定が行えるようになります。また、往復遅延の影響を受けにくいというメリットもあります。そのため、100Mbps以上のサービスを提供されている回線事業者様や提供エリアの広い回線事業者様に多くご利用いただいております。
なお、Type Mのシステムであってもセッション数を指定して測定できますので、セッション数を1にすれば、従来通りTPC/IP1接続での通信速度を測定することが可能です。
このような機能も備えています
●負荷制御
効率的に帯域を使い、かつ安定した測定ができように、クライアントの持つ帯域とサーバー側の帯域の差を考慮して同時測定の数や順番待ちを調整することができます。
測定者にストレスをかけないよう順番待ちにも独自のアルゴリズムを搭載しています(TypeM-を除く)。
TypeM-では1クライアントごとに測定が処理され、先行する測定が完了していない場合は順番待ちとなります。
●測定形式の選択
通常、測定にかかる時間やサーバーへの負荷を考えて、測定方向や測定精度といった測定形式を測定者が選択できるようになっています。設置の際には、あらかじめこれらを固定したり、測定時間をより長くし測定精度を上げるなどといったことも可能です。繰り返し測定を行うなどといった設定も可能ですので、メンテナンス等でのご利用に有用です。
●ログ
汎用的な形式のログですのでお客様による加工・調査などが可能です。また、測定状況を見ることで通信の状況を推測することができますのでトラブルシューティングの足がかりとしても有効です。
導入方法
このシステムは測定ソフトウェアのみの提供となります。
通信速度システム導入方法フロー図
*1 サーバーについて
サーバーはお客様側でご用意ください。
OS、Webサーバーの設置および設定もお客様にお願いしております(動作の都合上、多少の設定変更をお願いするケースもあります)。
弊社によるミドルウェアのインストールをご希望の場合は、別途お見積もりいたします。どうぞご相談ください。
推奨環境は下記をご参照ください
お使いになる機材をこれからお決めになる場合には、必要でしたら簡単なスペックの確認などのご相談も受けさせて頂きます。
*2 納品するシステムについて
ご提供するシステムは当サイトで運用しておりますRadish Network Speed Testingをカスタマイズしたものとなります。
標準のカスタマイズ・・・
速度の測定ということだけでしたら、標準のカスタマイズの範囲で問題なくお使いいただけます。詳細は下記をご参照ください。
オプションカスタマイズ・・・
(別途開発費が必要)
運用上、周辺システムの追加をご希望になる場合は、お気軽にお問い合わせください。詳細は下記をご参照ください。
*3 インストールについて
インストールは私どもによるSSHを通したリモートでの作業と、こちらでご用意したファイルを元に手順書に従ってお客様側で作業していただく方法とのどちらかを選択いただけます。
出張での作業が必要な場合は出張費および交通費を頂きます。
測定サーバーの要件
導入には、以下のサーバー環境が必要です。
CPU x86_64系 CPU
OS Linux系OS
Webサーバー Apache httpd 2.4 以降
Apache Tomcat 8 以降
Java 1.8 (Java8) 以降
クライアント側の動作環境
導入の際、クライアントエンジンをJavaアプレット、JavaScript、CUIから選択できます。複数のエンジンを導入していただくことも可能です。クライアント側の動作環境に関しては、それぞれで必要な要件が異なる部分があります。
JavaアプレットJavaアプレットが動作する環境が必要です。Javaアプレットを有効に設定する必要があります。
JavaはJava 1.8 (Java8) 以降が必要です。
プロクシを使用した接続の速度を測定することはできません(プロクシを設定していても、プロクシを経由しない接続で測定さ れます)。
JavaScriptモダンブラウザが必要です。IEは10以上が必要です。
プロクシがWebSocketをサポートしていない場合、プロクシを経由した測定はできません。
CUI(Java)JavaVMで稼動するCUIのクライアントです。コマンドラインで実行、測定結果とログが得られます。
Javaが動作する環境が必要です。
JavaはJava 1.8 (Java8) 以降が必要です。
費用
・導入費+使用ライセンス料となります。
・ライセンスには、無期限のものと月極があり、月極はサポートが手厚くなっております。
・オプションでのカスタマイズをご希望の場合は開発費も別途必要です。

標準の仕様

最低限のシステム構成は以下のようになっております。
ページ構成
1.トップページ (回線情報の登録ページは削除できます。測定条件を固定化することもできます)
2.測定開始画面
3.結果表示画面
測定の流れ
サンプルをこちらでご覧いただけます Type M
※サーバーの都合によりサンプルの測定限界は1Gbpsまでです。
無償での標準カスタマイズの範囲
無償カスタマイズについては、ご発注の際にヒアリングシートにてご希望をお伺いします。ヒアリングシートを事前にご確認になりたい場合は、ご請求ください。
・お客様のロゴの挿入
・システムタイトルの変更
・回線情報の登録ページのカスタマイズ
・測定条件の変更
・測定パターンのカスタマイズ
・帯域設定の変更
・グラフの色の変更・グラフの削除
・レポート機能の設置・非設置(結果画面にあるものです)
・測定ログの設置・削除
・測定結果ページへのアンケートフォームの設置
(注)オリジナルのシステムでは測定内容を公開する掲示板のようなシステムを有しておりますが、こちらは標準のシステムには含まれません。
カスタマイズの応用例
メンテナンス用としてインターフェースを別にカスタマイズし、一般のユーザー用とは異なる入口を設けることが可能です。その際、アンケート内容や測定条件をメンテナンスに適したものにしておくことができます。サーバーに余裕があれば、1つの測定システムでもそのような二通りの使い方が可能です。
測定場所の情報をプルダウンリストなどから選択し、あるパターンでのテストを数回繰り返して測定を行うなどのカスタマイズを施すことも可能です。
マルチセッションとシングルセッションの一括測定なども設定できます
結果画面からコメント送信できるようにすることなどもできます。

オプションでのカスタマイズ(別料金)

お客様の環境や要望に合わせ、オリジナルのシステムからの変更が可能です。こちらに掲載してないカスタマイズについてはご相談下さい。
・デザイン
サイトのデザインに合わせたカスタマイズが可能です。
ただし、アプレット部分と結果のグラフ部分に関しましてはデザインの変更は多少制限されます。
※アプレット部分とは測定の際に押す測定開始ボタンと進捗状況を示すグラフを含む四角の内側の部分です。
・その他周辺システムの構築
測定ログの形式や内容の変更、アンケートの機能、測定データを生かしたさまざまなサービスなどが考えられます。